自宅でカウンセラーとして活躍するための覚えておきたいポイントと役に立つ資格
生活水準そのものは昔よりもずっと豊かになっている現代の日本ですが、心にわだかまりを抱えたまま生きている人がかなり多いのも事実です。例えば、うつ病だけでも相当の数がいるにもかかわらず、新社会人に特に多く見られるとされる「新型うつ病」の登場でさらに関心が高まっています。また、うつ病にかかるほどではないものの、日常生活の中で苦痛に思っていることや、吐き出したいけれど周りの人たちに相談できないことを抱えている人だってたくさんいます。
現状は、心療内科などの専門機関でカウンセリングを受ける、あるいは大学の心理学を専攻している生徒たちがボランティアとしてカウンセリングを行う。その他にはスクールカウンセラーや産業カウンセラーといった特定の分野で活躍するカウンセラーの存在が挙げられます。
しかし、誰もがこれらのカウンセラーに頼れるか、と言えば決してそのようなことはありません。カウンセラーの需要自体は非常に高いものとなっているのですが、これだけで生活するのは厳しい、ということで専門的に行っている人たちが少ないのもまた事実です。そして、こういったカウンセラーの存在を知らない人たちがたくさんいるのも問題です。
ということで、ネットを通じて気軽に相談できる、カウンセリングが受けられる、ということで「自宅カウンセラー」の存在に注目が集まっています。内容によっては「ただの世間話」程度で終わることもあれば、かなり深刻で他の機関(相談所や保健所、場合によっては警察も!)と連携しざるをえないこともあります。決して軽いものではありませんが、自宅で起業することもできる仕事ではあります。
■どんな働き方がある?
では自宅カウンセラーの働き方をチェックしてみましょう。代表的なものとしては以下のようなものが挙げられます。
●メールカウンセラー
メール会員に対してメールを使ってカウンセリングを行う、という内容です。
一番の問題点は「いかにしてメール会員を獲得するか」「どのような集金方法を選ぶか」になってきますが、最も手軽・気軽に始められるカウンセラーではないでしょうか。
もちろん迅速に対応することは大切なのですが、メールなのでリアルタイムに返信する必要性が薄く、仕事をしながら片手間にメールカウンセラーができるのも魅力です。
●SNSカウンセラー
FacebookやTwitterといったSNSを使ったカウンセラーです。基本的には先述したメールカウンセラーと似たような感じ。
ただし注意しておきたいのは「個人情報が漏れる可能性がある」ということ。もちろん設定すれば心配はありませんが、SNSは基本的に多くの人たちと情報を共有しあうことを目的としているわけですので、そこから漏えいしてしまう可能性は絶対に無いとは言い切れません。
カウンセラーとしての入口としてSNSを有効活用するのはオススメできますが、これをメインに活躍し続けるのはリスクが大きいかもしれませんね。
●電話カウンセラー
自宅から電話でカウンセリングを行う、というもの。似たようなサービスはたくさんあるので、差別化するのは少し難しいかもしれません。また、最も実力が問われるので(リアルタイムに受け答えしなくてはならないから)それなりの技術と経験が必要になってくるでしょう。
電話でのカウンセリングはもちろんですが、Skype、Lineなどの無料通話ができるアプリを使ってカウンセリングをしている人もたくさんいます。
●自宅でカウンセリング
ネットを使わないで、自宅に直接クライアントを招いてカウンセリングを行っている人もたくさんいます。
最初は友人の紹介など、身近なところから始めていて口コミで広まっていく…というのが典型的な手法となってきます。上記したネットを使ったカウンセリングと併用することもできます。
■自宅カウンセラーに有効な資格
カウンセリングは資格を持っていることが一番の信頼につながります。逆に言えば、資格を持っていない人に対して相談しても「ただ話を聞いてもらっただけで終わった…」と思われても仕方がありません(しかしこれがカウンセリングの真髄です。多くの人は自分の中に答えを持っているので話を聞くだけでスッキリすることが多い!)。
一流のカウンセラーとして認められるためには、臨床心理士という資格を持っていることが望ましいのですが、こちらは心理学関係の大学院を修了する必要があるため社会人にとってはハードルが高すぎます。
ということで、ここでは専門学校などに通わなくても取得できるカウンセリングに関係する資格をいくつか紹介していきます。
●産業カウンセラー
比較的難易度は高めですが、その分人気や知名度が高いのも魅力です。日本産業カウンセラー協会が主催している養成講座(通信制)に出席し、課題を提出、そして評価を受けなくてはなりません。通学制という部分がかなりネックになるかもしれません。
●精神対話士
財団法人メンタルケア協会が主催しているです。養成講座を終了し、試験に合格すればOK。受験資格の中に実践過程の終了が含まれています。これは派遣業務が用意されていて、これをクリアできれば実践過程が終了したとみなされます。やはりハードルが低いとは言いがたいですが、信頼度は高いです。
●メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会(JADP)による資格です。協定が指定した認定教育機関の教育訓練の全てのカリキュラムが終了した人が取得できる資格で、在宅で受験できるので仕事と並行しながら取得しやすいです。
なお、もワンランク上の上級心理カウンセラーになってくると、交流分析、論理療法、認知療法、認知行動療法、フォーカシング、 内観療法、ソリューション・フォーカスト・アプローチ、芸術療法といったかなり専門的な技術も習得していることが条件となってくるので、先述した臨床心理士とほとんど変わらないほどの知識と技術を持っていることになります。これらの技法は在宅カウンセリングでも必ず役に立ってくれるはずですので、資格云々の前に勉強しておきましょう。
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